四国遍路ひとり歩き同行二人
徳島県(阿波ノ国) 『発心の道場』
第 5日目 2005/4/1(金)
 17番 井戸寺

仁王門

門前にて

ツアー遍路
鱗楼より2.4キロ、この日は街中のウォーキングとなる。昨日の夕食のお陰か、花粉症も少々治まり、睡眠も取れたせいか元気モリモリである。  弘法大師が錫杖で地をついて清水を湧き出させたという伝説の「面影の井戸」が残る。井戸を覗いて顔が映れば無病息災。 仁王門は蜂須賀家の栄華を偲ぶ貴重な建築物。

次の恩山寺まで徳島市内を約20キロ歩く事になる。阿波踊り会館など見たいものだが、観光でない事を自分に言い聞かせる。久しぶりに喫茶店が目に飛び込んできたので、Kさんとコーヒータイムにする。暫く歩いて沢山あるラーメン屋の一軒に入り、特製肉入りラーメンとぎょうざ、小ライスを食べる。 暫くすると若い二人連れの男性お遍路に遭遇する。何れも29歳で一人は尺八の修行中の由、寺で尺八を奏して奉納をしていた。彼らは寝袋持参で野宿も厭わないお遍路修行のようだ。近頃の若者には珍しいと思う。

城の様な病院

阿波踊りを描いた橋

阿波踊り会館
18番 恩山寺

恩山寺塔

大師像

本堂

大師堂

観音像
徳島市の街中を通り抜けて小松島市に入ると間もなくすると恩山寺、20キロも歩いての到達であり、有り難味も大きいのでは? このお寺もとは女人禁制の道場だったのだが、弘法大師がここで修業していたときに、老母がはるばる讃岐から訪ねてきたことをきっかけに、大師は7日間で女人解禁の秘法を修め、無事に親子対面を果たしたという。
19番 立江寺

本堂

多宝塔

尺八の若者
4ケ寺ある関所寺のうちの、阿波の関所、邪心を抱く者はここで必ず罰を受け先に進めないと言われる。尺八の若者が奉納をしていた。さてここから12.9キロを歩いて明日登ろうとしている山の麓まで行く。ここにはたった一軒の民宿「金子や」が、、、やはり競争相手が無いと態度も横柄になるようだ。食事時間は遅れる、寝過ごしてしまったとか・・侘びは無い・トイレに紙は無い。部屋は汚らしく隣の部屋とはベニヤ一枚で小声が聞こえてくる。 然し怒ってはいけない! これも試練の内である。
   『南無大師遍照金剛』