四国遍路ひとり歩き同行二人
徳島県(阿波ノ国) 『発心の道場』
第3日目 2005/3/30〔水)

巨杉の深山に分け入る遍路ころがしの峠越え

果ては地獄か極楽か
旧へんろ道には覚悟の試される難所がいくつも存在している。
第十一番藤井寺から、標高938メートルの山腹に建つ第十二番焼山寺への道のりは、歩き遍路の出会う最初の難所だ。のぼりと下りを2度繰り返す。全長約12キロメートル、標高差の累積1100メートルの山越え。「遍路ころがし」と恐れられる急勾配が続き、健脚でも5時間はかかるようだ。 相部屋の諏訪のTさん、東京のIさんと途中まで一緒したのだが、如何せん急勾配への対応がつかず、酸欠状態で「ゼーゼー」である。ムリに付いていく事は止めて先に行ってもらうこととして、マイペースの登山を心がける事とした。
長戸庵でY子ちゃんが合流、一本杉庵で我が寿食堂グループ、勢ぞろいとなり、以降行動を共にする。
12番 焼山寺

さぁこれから標識

石の登りが多い

足下に注意

長戸庵Y子ちゃんと

大木が遍路道に

ここにも倒木が

杉木立の中を

柳水庵

一本杉庵大師像前

下りの途中山桜が

焼山寺山門

無事到着の鐘を

本堂前

納経所前の大杉


さんざん苦労の末、焼山寺へたどり着いた。 聞きしに勝る大変な難関をクリヤーした爽快感はナントもいえない。Kさんと鐘楼の鐘を「無事たどり着きましたヨ!」と思い切りついた。澄み切った気持ちでお参りする。Y子ちゃん、Sちゃん、Fさん姉妹、水彩の得意なSさん全て焼山寺の宿坊で泊るとのこと、彼女たちは本日のウォーキングは終了ということである。   Kさんと私の二人は本日の宿である山麓のなべいわ荘(ここは住友産業の保養所でサービスが最高)まで山下りをすることになった。たどり着いたのは午後5時頃。住友林業系の木をフンダンに使った木の香りのするステキな宿である。管理人さんも人の良い方で、洗濯機、乾燥機の使用もタダ。部屋は暖房完備、接待の茶菓も量・質ともバッチリOK。食事も6800円にしては上等、みかんやチョコレートが沢山食堂のテーブルの上に置いてあり、お好きなだけどうぞ!スタイル。民主党の菅 直人さんが宿泊しており、サインと写真が飾ってあった。