第2回 四国歩き遍路記 NO.3 安芸市から高知市へ |
3/29(水) 晴れ 寒の戻りで寒い一日 | <TOP> | <BACK> | <NEXT> |
35、120歩 24、58キロメートル 安芸市・・・吉川村 宿泊:民宿「かとり」 今日は無理の無い工程である。左足の小指のマメの手当てをしたのだが、同じ小指の別の箇所にマメが出来て歩きづらいので念入りに再度手当てを行った。朝食も7時過ぎからであったので、7時半過ぎのゆっくりのスタートとなった。途中の海岸沿いの道路に自転車専用道路とあったが、無視し国道55号をひたすら高知へと向かった。1時間ほど進むと左手の海岸に桜の咲いた見晴らしの良い公園が現れたので、安全を確かめ国道を横切り一休みとベンチに近づくと堀江さんが一服しておりこの人との縁はまだ続いているようだ。自転車道路は即、遍路道であったようで、またも標識を見落としていたらしく彼に笑われてしまった。以降二人して前後しながら海辺の景観を楽しみながら歩く。暫く海岸の松の防風林の中を歩いていくと民宿「きんしょう」で親父さんの言っていた神峯寺で掃除の奉仕をしておられた女性の大工をしておられたご主人が亡くなりその大工小屋を接待所として遍路さんのお接待に供されるようになった事を新聞・雑誌で報じていたが、その栗山さんのお遍路接待小屋があった。そこで自称乞食遍路と称する自閉症の男が自転車で遍路旅をしていたが、 話しを聞いてあげたら嬉しそうに出立していった。今日も時間にゆとりがあり「絵金蔵」の見学を行う事が出来た。 |
3/30(木) 時々雨 寒い ズブ濡れになる 28番大日寺、29番国分寺、30番善楽寺 |
37、360歩 26、75キロメートル 28番 大日寺 29番 国分寺 30番 善楽寺 宿泊:サンピア高知 通り雨と油断していたら土砂降りの雨でズブ濡れとなってしまった。又大日寺から国分寺に向かう途中遍路道から標識が国道22号へとの判断で歩いていたが、一向に遍路マークが現れず不安になり、1キロメートル程して通りがかりの店の人に聞いてみると大間違いをしていた様だ。雨の中を又もや引き返すハメに・・・1時間のロス! 雨はそぼ降っていたが国分寺の枝垂桜は大変きれいで思わずカメラのシャッターを押した。国分寺の前の遍路用品屋へ雨宿りで入ったところ、丈夫そうな菅笠が・・・この家の主人が傘作りの職人さんで漆塗りの頑丈な菅笠を勧められ購入、頼もしい菅笠となり、雨はしっかり弾き、突風が吹いても吹き飛ばされない菅傘で他の遍路さんからも羨ましがられる事になる。その菅笠を頭に着け、遍路道を30番札所に向かおうとしていると、私と同じように花粉症マスクを着けた地元のウォーカーが私を待ち受けていた。同じように花粉症の悩みを持った遍路に興味を抱き、時たま私の向かう30番札所の途中が住まいとの事で、遍路経験もある63歳の人で懐かしさで一緒に歩きたくなったとの事であった。 色々な出会いがあるものだ。この日は厚生年金サンピア高知に泊る。予約時に年金需給者の証明になるものがあるかと聞かれたので、遍路中でその様なものは用意していない旨話したところ・・・なんとか年金受給者扱いの料金で宿泊をさせてくれた。 |
3/31(金) 快晴 高知市内を通り抜け 31番竹林寺 32番禅師峰寺 33番雪渓寺 |
34、521歩 24、16キロメートル 31番 竹林寺 32番 禅師峰寺 33番 雪渓寺 宿泊:民宿「関の家」 左足小指のマメの治療効果が現れ痛みが軽減して歩くのに随分と楽になった。この日は高知市の中を縦断して歩く事になった。街の中を歩き竹林寺へと向かったが、又もや少々道を間違えてしまい30分程のロスがあったが、遍路道をみつけ寺へと向かっていると犬を2匹連れた老人にお茶の接待をしたいと持ちかけられる。この近所の方かと思ったが近くにワゴン車が停められておりその中へ招き入れられた。ある釣具店の社長で宗教の話し、お釈迦様の話、山之内一豊の連れてきた家来の話、坂本竜馬の話と尽きない・・・お茶の接待を受け30分ほど話し込んだが、先を急ぎたいのでと失礼した。その後苦労して竹林寺の遍路道を登りきったのだが、竹林寺が無く頂上が大型植物園・公園となっている。聞いてみると寺はもう少し下の方とのこと、お陰で公園の見学が余分に出来た。 その後遍路道を登り詰め32番禅師峰寺に到着、当初の予定時間より大分時間が過ぎており12時を廻っていた。どこかに食事の取れるところがあるとは思ったが、心配でお寺の階段で草もちを売っていたのでそれを購入、然しこれが大正解・・・行けども行けども食堂は無くとうとう午後1時半になってしまい、諦めて草もちを食べて昼食とした。その後雪渓寺へ向かう途中無料の種崎渡船場の待合室で兵庫の定年退職したばかりの松浦さんに出会い寺まで話しながら同道する。写真を撮り、名刺交換をする。民宿の関の家で夫婦で遍路をしている石橋夫妻に出会い、名刺交換する。その後も他の民宿で会うが、既に自動車で四国遍路をしており今回は二人での歩き遍路との事。登山も行っており、ナカナカの健脚者だ。 |