四国遍路ひとり歩き同行二人  
第1期 徳島県(阿波ノ国)『発心の道場』

2005/3/28
〜4/3
・第1日目(3/28) 1番〜 6番 25335歩 16.3q
・第2日目(3/29) 7番〜11番 44507歩 20.9q
・第3日目(3/30) 12番 33802歩 14.7q
・第4日目(3/31) 13番〜16番 39633歩 25.3q
・第5日目(4/01) 17番〜19番 59928歩 32.4q
・第6日目(4/02) 20番〜21番 28597歩 20.5q
・第7日目(4/03) 22番〜23番 27836歩 19.7q
合計 259638歩 149.8q
歩数とキロ数が必ずしも比例していないのは、道を間違えたロスや、山道の場合の歩数は小股での歩行となり、歩数はより多くなることによる差異である。
   キロ数はへんろ道保存協会での経済的歩行の場合の距離である。

いよいよ思いの実現に向けての歩き遍路の旅のスタートだ!まずは形から整えようと床屋へ出かけ思い切って坊主頭にと思ったが、床屋の亭主いわく「あなたの坊主刈りは恐らく人相が悪くなるから坊主刈りに近い仕上りにして上げましょう」との事、ついでに長年大事に蓄えて来た口ひげも思い切ってそり落とすことにした。さっぱりとした頭に仕上り、これなら毎日の手入れは不要であり、合理的な気持ちの良いお遍路となりそうである。
 遍路先輩のアドバイスにより「へんろみち保存協会」発行の「解説編」と「地図編」を取り寄せ、それを参考にして綿密な計画と必要な品々を揃え、計画により一週間の宿泊先の予約を終えて、いよいよ出発となった。
第1日目 2005/3/28(月)

JR高速バス

高徳線一番電車
効率の良いのはJR高速バスとのこと一ヶ月前に予約、3月27日午後11時30分発に乗り込む徳島駅3月28日5時30分着、5時51分の高徳線一番電車に乗り込み遍路旅のスタートだ。然し高速バスはリクライニングとはいえ、乗り心地は今一である事と、先週の薄墨桜ウォーキングの際酷くなった花粉症とで殆んど寝れず睡眠不足の遍路旅の第一日となってしまった。
1番 霊山寺


霊山寺門

門前で


鯉が泳ぐ泉水池


多宝塔
  坂東駅に6時09分着 激しくは無いが雨が降っているので傘をさす。この駅無人駅であり降りた時点でどちらへ行ったら良いか一瞬迷ったが、初めての者には案内標識が不備と感じつつ何とか霊山寺に到着。今日泊る事になっている民宿のおばちゃんの紹介で、寺の前の「門前一番館」で遍路用具一式を取り揃える。おばちゃんの顔が利くらしく紹介してくれた寿食堂の名前を出したら1割まけてくれた。応接間をお借りして早速お遍路仕度を整え霊山寺のお参りをする。 
2番 極楽寺

極楽寺門

門前にて

本堂

大師堂

天然記念物、長命杉
 1番 霊山寺より約1.5q 相変わらず雨は小雨だが降り止まない。
長命杉は弘法大師自らが寺の守護のために植えたと伝わる。太い幹に触れば長命を得るという。
朝から何も食べていない。門前店に有難い事に散らし寿司と大福饅頭があった。
事務所の中でお茶の接待を受けながらおそがけの朝食をとった。

初めての遍路案内

畑のあぜ道へ案内
オっ!いよいよお遍路の案内が・・・
3番 金泉寺

朱塗りの仁王門

護摩堂

本堂
付近の住民から水不足の訴えを聞いた弘法大師が井戸を掘ったところ霊水が湧き出たという。お寺の名前の由来となった由。
相変わらずそぼ降る小雨で、早足のお参りとなってしまう。 
『南無大師遍照金剛』
4番 大日寺
へんろ道らしき薮とあぜ道を通ると1時間半ほどで大日寺へ到着。三方を山に囲まれた山寺、本尊の大日如来は弘法大師自らが刻み、寺号の由来となった由。

藪とあぜ道

色あせた朱の山門
本堂
5番 地蔵寺 五百羅漢

五百羅漢入り口

五百羅漢イ

五百羅漢ロ

仏像

弘法大師像

地蔵寺門

Y子ちゃん
奥の院の羅漢堂に等身大の約200体の羅漢像が並ぶ。木造の羅漢像としては日本最大規模を誇り、みな極彩色に彩られ、喜怒哀楽の個性豊かな表情が一体一体異なっている。
 Y子ちゃん、こんな若い女の子(28歳との事)が歩き遍路とは?ビックリして話しかけたら抜きつ抜かれつ23番まで一緒する事になった。以降彼女は遍路仲間ののアイドル的存在となり、厳しい遍路修行に一陣の爽やかな風をくれる事となる。
6番 安楽寺

安楽寺門

本堂

天然温泉宿坊
本日宿泊する寿食堂を通り過ぎて、安楽寺に到着。
別名:温泉山瑠璃光院という如く、天然温泉を備えた宿坊があり、四国一と評判が高い

Kさん

Tさん
Kさん:民宿 寿食堂で食事のテーブルが一緒であったのがお遍路同行のきっかけとなった。57歳の登山家である。  Tさん:自転車での遍路を挙行、マウンテンバイクに沢山の荷物を積んでの急な坂の上り下りは大変と思う。彼とは翌日の7番に向かう時、道を間違え40分位のロスをしたが彼も同じミスをし大笑い、7番で語り合う事となった。後から一緒する事になるのだが、Fさん姉妹も同じ民宿へ泊っていた。
  民宿のおかみさんのキップが良くて鴨鍋をたらふく食べさせていただいた・・・感謝。