第2回 四国歩き遍路記   いよいよ伊予の国・愛媛県へ
4/9(日)  晴れ   松尾峠超え・・・40番・観自在寺 <TOP> <BACK> 第2回お遍路完

 42、398歩 29、67キロメートル      松尾峠・・・ 40番 観自在寺     宿泊:山代屋旅館

チョットきつい松尾峠を越えたらいよいよ愛媛県に入った。感無量だ・・・前の日は特に足の裏が痛くてしようがないのだが、当日歩き始めると不思議と痛みが飛んで行ってしまいスムースに足が動くから不思議だ。ただ足を高く上げられなくなってきている様で石や根っこにつまづく回数が増えた。今回の遍路旅で始めて夕食に牛肉とごぼうの煮付けにありつけた。明日は雨の予想・・・柏へんろ道・・・心配だ!


松尾坂番所跡

松尾峠より望む

松尾峠大師堂跡

自然歩道案内板

いよいよ愛媛県

竹林の中の遍路道

40番観自在寺

本堂

守り本尊八体仏

大師堂
4/10(月) 雨そして突風に悩まされる 深層水温泉

44、863歩 31、4キロメートル        海岸沿いでの深層水温泉   宿泊:よしのや旅館

山田荘三郎氏推薦の柏へんろ道を歩こうと計画すれど、昨夜来の大雨で旅館の亭主は危険だから止めろと言うので、止む無く国道56号線を歩く。朝から雨そのものは小雨パラパラであったが、海岸の突風で風速15〜20メートル近い風でお腹の出た重いこの体が吹き飛ばされそうになる。途中の岬先端の個人経営のドライブインで雨具の着替えの為場所を借りたが、気持ちよく場所の提供と茶菓の接待をしてくれた。10時半頃海岸沿いで食事も出来る温泉施設に出くわした。今日は余裕で行こうと中へ入ったら準備中で11時オープンとの事、2Fの大広間で休ませていただく事にした。
時間前に準備が出来たからどうぞと呼びに来てくれたのでシルバー料金300円で入浴させてもらう。深層水温泉、サウナ、水風呂、ジャグジー風呂と充実した設備で1時間ほどゆっくりさせていただけた・・・私一人だけの入浴客で申し訳ない気分だった。食事も美味しく2時間半ほど休憩させて戴き、宿泊先へ向かった。 明日は200ミリメートルの大雨の予想・・・終日雨と突風に悩まされた一日でとうとうデジカメはポケットの中に入ったままで活躍の場無し・・・

4/11(火) 大雨のち曇りのち晴れ 宇和島市内 宇和島城、和霊神社

35、624歩 24、93キロメートル      宇和島市内 宇和島城・和霊神社   宿泊:旅館「金龍荘」 

朝から予報通り大雨と突風でポンチョを着ても下着までずぶ濡れとなってしまった。今日は無理をせず20キロメートル程度の計画なので旅館を8時頃の出発をしたのだが、へんろ道である旧国道をひたすら山に登る道であったが、土砂降りの豪雨で坂道自体が排水の悪い部分が多く川となってしまい靴までずぶ濡れとなった。12時過ぎにはようやく雨も上がり薄明かりが見えてきた。宇和島市内のキレイなラーメン屋に入り「豚骨にんにく入ラーメンとチャーハン」を戴く。伊達資料館に行ったが臨時休館ということで残念。守衛さんの勧めで宇和島城と和霊神社を見学する。それにしても伊達政宗の息子が宇和島城の城主となっていたとは?正宗の優秀な家老を息子に就けたその家老を祀る神社が和霊神社だったとは? 4時頃旅館に着く。

宇和島城

城から市内を展望

城から海辺を展望

公園内の機関車

和霊神社

奥殿

神馬

女・・・

男・・・

日本一大きい
石の鳥居
4/12(水) 曇 41番・龍光寺、42番・佛木寺、43番・明石寺

44、193歩 30、93キロメートル    41番 龍光寺 42番 佛木寺 43番 明石寺  宿泊:松屋旅館

途中食事を取れるところが無いというのでコンビニまで56号線を30分ばかり歩き、ローソンでおにぎり2個と大福を購入し国道を5分ほど引き返し57号線に出る。ひたすら上り坂を上りきるとへんろ道の案内があるが、工事中で大廻りをする事になったが工事区間が僅かな間と分り、小廻りでのへんろ道入りとなり、村の住宅郡を抜けると41番龍光寺であった。寺前では文旦をはじめに、せんべい・菓子類の店が開かれていた。次なる佛木寺へ向かおうと大きな案内標識に従って歩き始めると菓子屋の主人から呼び止められ、そちらは自動車での遍路道で、歩き遍路さんのへんろ道はこちらだよと教えてもらった。お陰で効率よく42番の佛木寺をお参りする事が出来た。いよいよ今日の大テーマである「歯長峠」越えである。覚悟して一気に上りきると国道57号に出た。暫く行くと階段の上に休憩所があるので昼食を取る事とした。20分ほど休憩してへんろ道案内を見ると「急激な上りだが是非とも頑張れ!」と表示してある。200メートルばかりの急激な登坂(角度が急なのでクサリがついている)を10メートル程度進んではハァーハァーと息を整えヤットの事で上りきった。以後まだまだの坂道が続いたが、それは大したことも無く、その後の下り坂が問題であった。雨の後でもあり滑りやすく坂も急なため何度も冷や汗をかきながら、約1時間後に再び57号に出た。午後3時半頃に43番明石寺に到着、今回計画の遍路旅の最終を無事迎えることが出来た。
今日はご褒美にご馳走を戴こうと宇和町卯之町の有名旅館である松屋旅館に宿泊。スタート時点のホテル千羽以来の大浴場で伸び伸びと湯船に浸り、入浴後懐石料理に舌鼓を打った。   秋のお遍路のスタートはこの旅館からとすることにした。


41番龍光寺本堂

大師堂

石段より望む

42番佛木寺本堂

大師堂

佛木寺仁王門

佛木寺石碑

歯長峠へ

歯長峠頂上

歯長峠石碑

43番明石寺本堂

仁王門

明石村消火ポンプ

大師堂

卯之町駅
4/13(木) 朝のうち雨後晴れ  計画より一日早く巡拝達成の為、帰宅

「卯之町」8:00・・・「松山」9:12・・・11:57「岡山」12:17・・・・・・のぞみ・・・16:02「名古屋」・・・「江南」16:42 

無事第2回のお遍路を予定通り達成できた。
お遍路に備えてのトレーニングは昨年に比べ不十分であった感があったので、日和佐からのスタートは多少の不安があったが、歩きかければ体は不思議と出来上がっていった。只、昨年はそれほどでもなかった雨と風・・・特に海岸での突風には悩まされ続けた。この重い身体が吹き飛ばされそうになるとは、、、又10日あたりを過ぎてからの足の裏の何ともいえない重い痛みには参った。明日はこの調子だとダメかもと思いつつ床につくのだが、翌日歩き始めるとその痛みを感じなくなるのは不思議であり、とうとう予定通りの最後まで無事巡拝が出来たのはやはり大師に守っていただいたからであろうと思う。四国の人たちの「眼に見える親切」「眼に見えない親切」に支えられて歩いた20日間であり、出会った遍路仲間は夫々の思いを抱きながらのお遍路でお互いに力づけながらの巡拝の旅であった。
・・・・・いづれにしても大きな達成感があり、自信になった。
改めて「生かされている自分」の幸せを感ずることが出来、残り少ない人生を大したことは出来なくても人様のために少しでもお役に立てる様努めようと思う。
第3回目の遍路で結願を目指すのだが、早ければ今年の秋には達成したいものと思う。

般若心経<音声> 本堂と大師堂で左記のお経を唱え、最後に願い事をし感謝の言葉を述べる